こんにちは。
京西ライフサポートの小林です。
日々、様々なご利用者様とお会いする機会がありますが、本日は弊社が訪問介護を開設した直後からお世話をさせて頂いている”U様”について少しお話しますね。
U様へは、排泄介助や食事の提供などで毎日複数回ケアをさせて頂いています。U様はとても聡明な方で、お若いころは仕事をしなら家事もしっかり行っていた様です。
そんなU様とは、食事中や食後の片づけをしている時にお話をする機会が多いのですが、ある日に肉じゃがを作った際のことです。
「今日のジャガイモはいつもと違ってかなり甘みが強いです。お口に合えば良いのでが。」
と私が伝えると、
「あら、本当ね。これは男爵イモじゃないわね。馬鈴薯かしら?」
とU様が仰ったため、
「色味が黄色かったので、恐らく❝北あかり❞かもしれません。
ちなみに、馬鈴薯とは、ジャガイモの総称で品種名ではなかったはずです。」
と私が伝えると、
「あなた、ジャガイモに詳しいのね。青木昆陽(あおき こんよう)みたい」
とU様が仰いました。
皆さん、青木昆陽(あおき こんよう)ってご存じですか?
こんな人です(笑
人生であんまり役に立たない無駄な知識だけは色々知っている私は、
「青木昆陽?」
「青木昆陽って、江戸時代の享保の飢饉の時に活躍した、あの青木昆陽ですか」
と思わず聞き返してしまいました。
「そうよ、あなた青木昆陽をご存じなの?」
「まあ、学校で習った程度の知識ですが。」
「ただ、青木昆陽は確かジャガイモではなくサツマイモではなかったですか?」
「甘藷先生って呼ばれてたから、そうね、サツマイモだったわね、ハハハ…」
と嬉しそうに笑って下さいました。
「まさか、介護の現場で無駄な知識が役に立つとは思いませんでした」
と私が驚きながら言うと、
「無駄な知識なほど、こんな時は楽しいものよ」
と涼しげに仰って下さいました。
これは、ほんの一例ですが、U様との日々の会話はとても楽しく勉強になります。
ケアに携わるようになった初期のころは、お声掛けしても全く返事もしてくれないくらい難しいところがありました。その後、少しずつ心を開いて下さるようになり、今では担当ヘルパーの事をそれぞれニックネームで呼んで下さるようにまでなりました。
今では、弊社と最も長いお付き合いのご利用者様の一人となりました。
U様、体調に気を付けて、これからも楽しい時間をご一緒しましょう!
それでは、本日はこの辺で。
八王子市 訪問介護・介護保険タクシー
京西ライフサポート 管理者 小林